よくFPとか外務員試験で出てくるあの債券の利回り計算。。。
あれって何目的なんだろう?何の役に立つの?
ってかあんなに複雑な式覚えなきゃダメ?
ってなりますよね。
うん、なる。なった。
っていうかあれ何でやるの?
僕もそう思ってたので今日は債券の利回り計算の目的と解き方を僕の復習も兼ねて紹介しようと思います。
あの式は意識しなくても解けてしまうと思います。
実際の債券投資だけじゃなくFP・外務員試験にも役立ちます!
利回り計算の目的!なんであの式なの!?
目的はインカムゲインとキャピタルゲインの合算の利回りを計算すること!
この威圧感のある式の目的ですが、まず債券ってどんな商品なの?
ってとこから説明すると、
- 買ってから償還までの間に金利をもらうことができる(インカムゲイン:金利による収入)
- 値上がりしたら途中で売って利益を出すこともできる(キャピタルゲイン:値動きによる収入)
- 償還時は額面100円で償還される
ということは、
- もらえる金利(利息)収入による利回りが知りたい!
- 債券価格の変動による利回りを知りたい!
と、2つの儲けを皮算用しなくちゃいけません。
でも、けど結局合算するとどんだけ儲かってるの?
まさか損してないべな!
ってなるので、この2つの儲けを合算した儲けを計算できるのが上の式です。
式を意識しないで計算してみよう!
債権の利回り計算の目的はインカム、キャピタル両方の合算利回りを知りたいので、
やることは1年あたりの儲けを買った値段で割る、これだけです。
最後に100をかけるのは%にしてあげるためです。
練習問題
利率年2.0%、所有期間4年、購入価格99円、売却価格101円の利付国債の所有期間利回りは?※小数点第4位以下は切り捨て
これを解いていくと、
- 利率年2.0%☜これがインカムゲイン:1年あたり2.0%(額面100あたり2円)
- 売った儲けは101円-99円=2円☜これが4年分のキャピタルゲイン、1年あたりだと0.5円
- 1年あたりのインカム+キャピタル=2.5円☜これが1年あたりの儲け
- 1年あたりの儲けを買った値段で割る☞2.5円÷99円=0.0252525…
- 最後に100をかけて%にする☞0.0252525…×100=2.525%(小数点第4位以下切り捨て)
答え.この利付国債は1年あたり2.525%儲かりました!
日本国債で年利回り2.5%ならいい買い物ですな!
あのいかつい式で確認してみよう!
上の問題は所有期間利回りを聞かれてたので所有期間利回りの式。
さっきの1.~5.の手順を式で確認すると公式を意識しなくても
1年あたりの儲けを買った値段で割る…んで100をかける
これをやってくと自然に公式通りのことをやっていたことになりますね。
ちなみに上の3つの利回りの公式は呼び方は違いますが全部同じ式で、この式を表しています。
債券の利回り計算で難しいのは公式を覚えてるかどうかではなく用語だと思います。
用語に慣れてきちんと文章から「買った値段」「売った値段」「持ってた期間」
を読み取れるようにしましょう。
あとは10年満期の債券を発行日の3年後に買って償還まで持ってたら持ってた期間は7年間になるね。用語に慣れよう!
悪ノリしてもう1問解いてみよう!
練習問題
資金繰りに困ったトトさん商事は利率年2.0%、10年満期の社債を発行しました。あなたは発行日の1年後、トトさん商事の社債を99円の時に買ってあげましたがイヤになって満期まで5年を残して101円の時に売り払いました。この時の所有期間利回りは?※小数点第4位以下は切り捨て
ちゃんと利子も払ってたのに悲しいね。
答え.2.525%
言い回しが変わってますが内容は最初の利付国債の問題と一緒ですね。
1年あたりの儲けを買った値段で割る…んで100をかける
計算の目的であるインカムゲインとキャピタルゲインの合算の利回りを知りたい!
それを意識して上の方法で繰り返し問題を解いてみてください。
まとめ
債券の利回り問題は、何を知るために計算するのか目的が分からないとまず何から計算したらいいか分からなくなると思います。
- 目的:インカムゲインとキャピタルゲインの合算の利回りを知りたい!
- そのやり方:1年あたりの儲けを買った値段で割る…んで100をかける
- 補足:用語に慣れて買った値段、売った値段、持ってた期間を読み取る
これでおしまいです。立派な債券投資家になってください。
では!