ROE（自己資本利益率）って何！？
自己資本の率？利益の率？何の率なの！？
スマートに、ファンキーに、かつゴージャスに教えて！！
という人向けです。
とりあえずがんばるっス。。。
投資の際の分析だけじゃなくFP・外務員試験にも役立ちます！
ROE（自己資本利益率）って何！？
ROE（自己資本利益率）の
- 意味
- 計算方法
- 目的
を順番に、やさしく、わかりやすく紹介していきます！
試験のために計算方法を知りたい人、知識を増やしたい人、それぞれ必要なとこまで読んでもらえたらと思います。
PER・PBRとあわせて使おう！
ROE（自己資本利益率）の意味！
ROE（自己資本利益率）が何かというと、
みんなのお金（株主のお金）を使ってどれくらい利益をあげられているか！
を見るための指標で%で表します。
PER・PBRが株価の割高、割安を見るのに対し、ROEはみんなのお金をどれだけ効率的に使っているかを見るのに使います。
トトさん商事で例えます！
- トトさん商事の自己資本（株主のお金）：1000円
- トトさん商事の当期純利益（1年間の儲け）：200円
ということは、トトさん商事のROE（自己資本利益率）は20%！ということになります。
みんなから預かってる1000円を使って200円（20%）増やすことができました！
この図の青で囲んだ部分、株主のお金（みんなのお金）＝自己資本、このお金を使ってどれくらい効率的に儲けられたか、を見るのがROE（自己資本利益率）です。
会社はみんなのお金（自己資本）だけじゃなく銀行から借りたお金（負債）なんかも使って活動しています。けどROEではみんなのお金（自己資本）の部分に着目しています！
- 当期純利益：当期（この1年間）の純利益（支払から税金まで全部払って手元に残った純粋な利益）
- 純資産：返す義務がないお金、総資産－総負債（例：トトさんが商売のために最初に準備したお金＋みんなが株を買ってくれた出資金など）
- 自己資本：純資産の中の株主のお金（みんなのお金）の部分（株を買ってくれたお金、会社があげた利益など）
- 負債：返す義務があるお金（銀行から借りたお金、トトさん商事の社債を買ってくれたお金など）
- ROE（自己資本利益率）：みんなのお金（株主のお金）を使ってどれくらい利益をあげられているかをみる指標
ROE（自己資本利益率）の計算方法！
ROE（自己資本利益率）の計算方法は当期純利益を自己資本（期首・期末平均）で割って、最後に100をかけることで求められます。
期首・期末平均とか、わけわからんこと言うなや！！ってなるかもしれませんが別に難しくないので練習問題を解いてみましょう！
- 期首：会社の会計期間の最初の日
- 期末：会社の会計期間の最後の日（決算日）
- 会計期間：会社の活動を記録する期間（帳簿をつけてる期間）※企業は4月1日～翌3月31日までが多く、個人事業主は1月～12月
- 決算：期首から期末までの会計を締め、資産、負債、純資産の状況を確定させる手続き（会社の1年間の成績表をつくるイメージ）
練習問題
トトさんホールディングスの決算期の自己資本（期末）と当期純利益（税引後）が以下のとき、今期末の自己資本利益率はいくらでしょうか？
| 自己資本（期末） | 当期純利益（税引後） | |
| 前期 | 2,600 | 100 |
| 今期 | 3,000 | 140 |
計算する前に！計算に使う数字を整理しよう！
ROE（自己資本利益率）は当期純利益÷自己資本（期首・期末平均）×100で求めます。
なので、計算に必要な数字は、
- 当期純利益
- 自己資本（期首・期末平均）
の２つです。
手順1.まずは自己資本（期首・期末平均）を求めよう！
表からトトさんホールディングスの今期の当期純利益は140（百万円）とすでにわかってるのでまずは自己資本（期首・期末平均）を求めましょう。
前期の期末の自己資本は今期の期首の自己資本になります。
家計簿でも12月末（期末）に残ってた1000円（自己資本）は翌年1月初め（期首）に貯金やお小遣いという形で自己資本として持ってるハズ！
ということは、
自己資本（期首・期末平均）＝（今期の期首の自己資本＋今期の期末の自己資本）÷2
なので、これを計算すると、
自己資本（期首・期末平均）＝（2,600百万円＋3,000百万円）÷2＝2,800（百万円）
これで自己資本（期首・期末平均）は2,800（百万円）だとわかりました！
手順2.そしてROE（自己資本利益率）を求めよう！
ROE（自己資本利益率）＝当期純利益÷自己資本（期首・期末平均）、そして×100
ROE（自己資本利益率）＝140（百万円）÷2,800（百万円）＝0,05、そして×100＝5%
答え．5%！
ちなみに単位から数字を読むコツは140☜このいちばん後ろの数字が百万の位という風に覚えたらOK。なのでこの問題では1億4千万円となります。※（単位：千円）だったらいちばん後ろの数字が千の位＝140千円＝14万円
ROE（自己資本利益率）の目的！
みんなのお金（株主のお金）を使ってどれくらい利益をあげられているかをみるために使われる指標！
これは最初のROEの意味のとこと同じですが、みんなのお金をどれだけ効率的に使って利益をあげられているかというのをチェックする目的で使われます。
- 投資家目線：商売上手な会社を探す
- 経営者目線：どうやったら限られたお金から大きい儲けを出せるか経営戦略を考える
こんな感じで投資家、経営者どちらもROEをチェックしています。
使い方！
- ROE（自己資本利益率）の目安は8～10%！:業種によってバラつくけど平均でこのくらいが目安といわれる！
- 同じ業種でくらべてみる！：ROEは業種によって平均が違うので同じ業種でくらべてみるのが一般的！
- ROAなど他の指標とあわせて見る！：ROEは自己資本（みんなのお金）によって生まれる利益を見てるので、総資産（借金＋自己資本など）から生まれる利益を見るROAなども一緒に見る！
- ROEが高い：自己資本を効率的に使ってる！。。。けど借金が多いかもしれない。。。
- ROEが低い：自己資本を効率的に使ってない！。。。でも借金もないかもしれない。。。
会社はROEを高める努力は必要ですが、ROEが高い（資本効率がイイ！）＝財務状況がイイ！ではないのでやっぱり同業種とくらべたりROA・PER・PBRなどとあわせて見る必要があります。
まとめ
ROE（自己資本利益率）のまとめです。
- ROE（自己資本利益率）の意味&目的！：みんなのお金（株主のお金）を使ってどれくらい利益をあげられているかをみるために使われる指標！
- ROE（自己資本利益率）の計算方法！：当期純利益÷自己資本（期首・期末平均）、そして×100
ファンキーに勉強して、ゴージャスに大儲けしてください。では！
