PBR(株価純資産倍率)って何!?
100パー理解できるように教えて!
誠実に、親切に、かつゴージャスに教えて!!
という人向けです。
ゴージャスのとこがよくわかんないっス。。。
投資の際の分析だけじゃなくFP・外務員試験にも役立ちます!
PBR(株価純資産倍率)って何!?
PBR(株価純資産倍率)の
- 意味
- 計算方法
- 目的
を順番に、やさしく、わかりやすく紹介していきます!
試験のために計算方法を知りたい人、知識を増やしたい人、それぞれ必要なとこまで読んでもらえたらと思います。
PER(株価収益率)・ROE(自己資本利益率)もあわせて覚えよう!
PBR(株価純資産倍率)の意味!
PBR(株価純資産倍率)が何かというと、
ある会社の株がその会社の1株あたり純資産に対してどれくらい買われているか!
を見るための指標で倍率で表します。
その会社の1株あたり純資産とくらべて株価が割高なのか割安なのかを判断するために用いられます。
トトさん商事で例えます!
- トトさん商事の現在の株価:1000円
- トトさん商事の1株あたりの純資産:500円
ということは、トトさん商事の1株あたりの純資産に対して2倍株が買われている(PBR2倍!)ということになります。
1株あたりの純資産の価値が500円なのに株価が1000円ということは2倍程度期待されているとも言えますね。
1株あたりっていうのがモヤっとするかもしれませんが、株価も1株あたりの値段なので純資産も1株あたりで計算します。
注意点!
PBRは純資産そのものの指標じゃなくて、純資産に対して何倍まで株が買われてるか(みんなの期待度)を見る指標!
PBRが上がった!=トトさん商事の純資産が増えた!ではないことに注意。
純資産や総資産はホントはもっと細かいですが、今はこの程度に覚えたらOK!
PBR(株価純資産倍率)の計算方法!
PBRの計算方法は株価を1株あたり純資産(BPS)で割って求めます。
そして、BPSは純資産を発行済株式総数で割ることで求められます。
そういう式出すのやめろや!!って思うかもしれませんが、ただの割り算で超絶カンタンなので練習問題を解いてみましょう。
練習問題
トトさんホールディングスは総資産600億円、総負債300億円、発行済株式数3000万株、そして、株価は1200円です。トトさんホールディングスの株価純資産倍率は何倍でしょうか?
計算する前に!計算に使う数字を見抜こう!
PBR(株価純資産倍率)の計算をする前に文章から計算に必要な数字を見抜こう!
- 総資産:純資産を求めるのに必要!
- 総負債:純資産を求めるのに必要!
- 発行済株式数:1株あたり純資産(BPS)を求めるのに必要!
- 株価:PBR(株価純資産倍率)を求めるのに必要!
この問題文では純資産は自力で求める必要があります!
手順1.最初に純資産を求めよう!
純資産=総資産-総負債
純資産=600億円-300億円=300億円
これで純資産は300億円だとわかりました!
手順2.次は1株あたり純資産(BPS)を求めよう!
1株あたり純資産(BPS)=純資産÷発行済株式数
1株あたり純資産(BPS)=300億円÷3000万株(0.3億株)=1000円
1株あたり純資産(BPS)は1000円!
300÷0.3=1000!計算が苦手で自信がない人は30000000000÷30000000=1000!でもいいけど0の数を間違えないように気をつけて!試験では電卓が使えるから落ちついて計算しよう!
手順3.最後にPBR(株価純資産倍率)を求めよう!
PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたり純資産(BPS)
PBR(株価純資産倍率)=1200円÷1000円=1.2倍
答え.1.2倍!
数字は大きいけど計算自体は単純なので用語に慣れて必要な数字を見抜けるようにしよう!
PBR(株価純資産倍率)の目的!
ある会社の1株あたり純資産に対して株価が割高なのか割安なのかを判断するために使われる指標!
PERが利益に対して株価を見るのに対してPBRは純資産に対して株価を見るんだ!
PER(株価収益率)・ROE(自己資本利益率)もあわせて覚えよう!
使い方!
- PBR(株価純資産倍率)の基準値は1倍!:1倍を下回れば割安、1倍を上回れば割高といわれる!
- 同じ業種でくらべてみる!:PBRは業種によって数字にバラツキがあるので同じ業種でくらべてみるのが一般的!
- 自分の会社の過去のPBRとくらべてみる!:過去の数字を見ることでPBRの上下の原因を知る!(経営方針が変わった、純資産が増えたり減ったりしたなど)
- PERやROEなど他の指標と合わせて見る!:PBRも上下する要因はいろいろなのでPBRだけで割高割安の判断はムズイ!
PBR(株価純資産倍率)1倍=会社の解散価値と等しい!
PBR(株価純資産倍率)は1倍より高いと割高、1倍より低いと割安と言われますが、低ければいいというものでもないです。
PBRが1倍より低いということは株価が会社の解散価値を下回ってるということでもあります。
解散価値は会社をたたんで(解散して)会社のお金を株主みんなで分けた場合の価値です。トトさん商事で例えます!
- トトさん商事の株価:1000円
- トトさん商事の1株あたり純資産:2000円
ということは、PBRは0.5倍、とても割安に見えます。
けども、見る人によっては、
- これから買う人が見た場合:株価が割安だ!!買おっかな~!?=株を買うのがお得
- 10年とか我慢して持ってた株主が見た場合:株のまま持ってても損じゃね!?もう会社たたんで純資産みんなで分けるべ!!=解散した方がお得(純資産の方が高いので)
こういう場合、これから買おうと思ってる人がみたら株価は割安に見えるんですが、ずっとトトさん商事の株を持ってた人がみたらずっと株価が純資産より低いまま、ということでもあります。
株主=会社のオーナー、そして会社の純資産=株主のお金なので、株主は会社の解散を求めてくるかもしれません。
トトさんは株主総会で「いつ株価が上がるんだー!」「解散だー!トトさん辞めろー!!」と、ののしられたりしますね。PBRがずっと低いのは会社の資産を上手に使ってない、経営方針がよくない、という見方もできるのです。
なので、
- いい会社のPBRが一時的に低い:株価が上がる見込みがある!
- よくない会社のPBRが低い:たぶんずっと低い。PBRも株価も。
こんな風にも考えられるので、PBRを使うときは他の指標とあわせてチェックする必要があります。
まとめ
PBR(株価純資産倍率)のまとめです。
- PBR(株価純資産倍率)とは!?:ある会社の株がその会社の1株あたり純資産に対してどれくらい買われているか!を見る指標!
- PBR(株価純資産倍率)の計算方法!:株価÷1株あたり純資産(BPS)※その前に1株あたり純資産(BPS)=純資産÷発行済株式総数を計算
- PBR(株価純資産倍率)の目的!:ある会社の1株あたり純資産に対して株価が割高なのか割安なのかを判断するために使われる指標!基準は1倍!
- PBR(株価純資産倍率)1倍=会社の解散価値と等しい!
ぜひ、ゴージャスに分析したり試験を受けたりしてください。では!